月末あたりになると請求書をダウンロードして保存するという毎月お決まりの定例作業があります。
作業内容は単純でとくに難しいことはしていませんが意外と時間がかかったりときには作業自体を忘れてしまうことがあります。
そこでPython Seleniumで請求書ダウンロードを自動で行うRPAのバッチを作りました。
SeleniumとはWebブラウザを自動で操作するのに使うライブラリです。
Power AutomateなどのRPAツールの利用も考えましたがいろいろありこちらは断念しました。
目次
請求書ダウンロード作業の流れを整理する
まずは手動で作業したときの流れを整理します。
- 請求書ダウンロードサイトへログインする
- 請求書ダウンロードページへアクセスする
- 請求書をダウンロードする
- 請求書のファイル名を変更する
~ ここまで自動化 ~ - 請求書の内容を確認する
- 請求書を共有フォルダに保存する
サービスごとに請求書ダウンロードサイトがあるのでそこへのログインとダウンロードページへのページ遷移を行います。
当月の請求書をPDFでダウンロードしますがそのファイル名がまちまちのため社内で定められたフォーマットでリネームします。
保存前に目視で請求書の内容を確認しておきたいのでここまでを自動化します。
請求書のダウンロード方法
先にご紹介した請求書ダウンロード作業の流れでは「請求書をダウンロードする」と1行で書いていますが、実際にはサービスによりその方法が様々です。
自動ダウンロードの対象とするサービスの請求書ダウンロード方法に合わせてSeleniumを設定します。
請求書PDFを直にダウンロードする
請求書ダウンロードボタンをクリックすると請求書がPDFで即座にダウンロードされる形式です。
手動で作業する場合もSeleniumで自動化する場合もこちらが最もシンプルで分かりやすい方法かと思います。
PDFビューアーの印刷設定から請求書PDFをダウンロードする
請求書プレビューボタンをクリックすると新しいタブでPDFビューアーが開いて請求書PDFが表示される形式です。
手動の場合はPDFビューアーの印刷設定から請求書PDFをダウンロードします。
Seleniumで自動化するときはPDFビューアーの表示を無効化して請求書PDFをダウンロードします。
請求書をプレビューするときは請求書PDFを直にダウンロードする方法と同じくボタンクリックです。
Webブラウザの印刷プレビューから請求WebページをPDFで保存する
請求書プレビューボタンをクリックすると新しいタブで請求内容がWebページとして表示される形式です。
PDFで表示されないのでWebブラウザの印刷プレビューから請求WebページをPDFで保存します。
Seleniumで自動化する場合はWebブラウザの印刷プレビューをJavaScirptで実行します。
RPAで請求書ダウンロード作業の自動化
今回はPython Seleniumで請求書ダウンロードを自動で行うRPAについてご紹介しました。
作業内容がシンプルでもその量から時間がかかってしまったり作業自体を忘れてしまうことがあるかと思います。
今回は使いませんでしたがPower AutomateなどのRPAツールでも似たような作業自動化が可能かと思います。
弊社ではITサポートやDX推進業務を行っております。RPAツール導入などお気軽にご相談ください。