以前に当社が納入させていただいたパソコンとOBD車検診断機「DST-010」がBluetooth接続できないとお問い合わせがありました。
DST-010とパソコンをBluetooth接続するには事前にペアリングの設定を行う必要があります。
他のパソコンとはBluetooth接続ができるようでしたので、現地までお伺いして問題のパソコンの設定状態を確認させていただきました。
パソコンの状態を確認
DST-010を使うには、そのパソコンにDST-010ソフトウェア(DST-010 ToolBox、ドライバー)がインストールされている必要があります。
問題のパソコンを確認したところDST-010ソフトウェアは既にインストールされているようでした。
ToolBoxでDST-010の設定を確認
DST-010を問題のパソコンへUSB接続し、スタートメニューから「DST-010」を選び「DST-010 ToolBox」を起動します。
ToolBoxの画面から設定内容を確認したところ、「通信設定」タブの「Wi-Fiリージョンの選択」が「北米」になっていました。
(「通信設定」タブは無線通信の機能を備えた DST-010 接続時のみ表示されます。)
「Wi-Fiリージョンの選択」はDST-010を使用する国を選択しておく必要があります。
そのためこの設定を「北米」から「日本」変更しました。
ペアリングの設定
問題のパソコンのスタートメニューから設定を開き、「Bluetoothとデバイス」を見ると「その他のデバイス」に「DST-010」が表示されていました。
DST-010はパソコンとUSB ケーブルで接続しているとUSB通信が優先されるため、Bluetooth接続が認識されません。
DST-010を他のパソコンにUSB接続しなおして電源を供給し、所定のペアリング設定を行ったところ正常にBluetooth接続されました。
今回の原因
パソコンにDST-010ソフトウェア(DST-010 ToolBox、ドライバー)のインストールだけ行い、その後の設定が行われていなかったと考えられます。
昨年10月よりOBD車検のプレ運用がはじまり、今年の10月より本格稼働となりますが、今回のようにOBD車検診断機を使う準備ができていないパソコンが残っていることがあると思います。
当社では日々の業務を円滑に進めていただくためのITサポートを行っております。OBD車検診断機に関連するパソコン設定のなどでお悩みのことがありましたらお問い合わせください。